今回は、数ある道具の中でも「ハンマー」をご紹介します。
鍛冶屋(かじや)として色々と道工具を使用しますが、皆さんは「ハンマー」と聞いてどんな形を想像しますか?
もちろん見た方もいれば、使った方もいらっしゃると思います。
ここまで前振りが長いと、さぞや特殊な形の物を、せわしなく振り回しいるんだろうと思ってませんか?
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大きさはもちろん様々ありますが、形は写真の通りの物です。
そうなんです!!私達が普段から目にする物なんです。
なにも鍛冶屋だから、仕事で使うからと、特殊な事は一切ありません。
もちろん普段の生活をしていて、鉄を扱う事など、ほとんど無いと思います。
だからなのかは分かりませんが、よく誤解されるのが、普段の生活とは縁の無いもので、想像とはかけ離れた事だと思われがちです。
だからこそ私はその架け橋になりたい!!
皆さんに身近に感じて欲しいんです。
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閑話休題。
一口にハンマーと言っても実に様々な呼び名があります。
もちろん「ハンマー」はそうですよね。
後は、「トンカチ」「かなづち」とも呼びます。
そして「ケレンハンマー」「プラスチックハンマー」もあります。
「ケレンハンマー」は主に「溶接」で使用します。
(溶接とは、簡単に言うと電気の力で鉄と鉄をくっつける便利な物です。「溶接」はブログ、またはコラムで取り上げる予定です。えっ?要らない?まぁまぁそんな事言わずに、見てやって下さい(≧▽≦))
「プラスチックハンマー」はその名の通り、頭部がプラスチックで出来ています。
叩く対象は鉄なんですが、金属製の「ハンマー」だと、叩いた衝撃や角度によって傷が付いてしまうので、傷が付くのを嫌う物には、「プラスチックハンマー」を使います。
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変わった呼び方で、「玄翁(げんのう)」というのがあります。
大きな「ハンマー」の事です。
伝説の話ですが、『鳥羽天皇(とばてんのう)が寵愛した伝説の女性、
玉藻の前(たまものまえ)が鳥羽天皇を病に伏せらせた所に、
陰陽師の安倍晴明が玉藻の前の仕業と見抜き、真言を唱えたところ、
玉藻の前は変身を解かれ、九尾の狐になりました。』
『玉藻の前』『引用 ウィキペディア日本語版 フリー百科事典』。2018年6月4日(月)7:52 https://ja.wikipedia.org/wiki/玉藻前
なんと玉藻の前の正体は九尾の狐だったんですね(@_@;)
逃げた九尾の狐でしたが、討伐隊によって倒れました。
倒れた九尾の狐は巨大な毒石に変化して、
近づく人や動物たちの命を奪うようになったのです。(なんて事を( ゚Д゚))
その石が「殺生石」と呼ばれています。
その石を玄翁心昭(げんのうしんしょう)あるいは、玄翁和尚が殺生石の魂を鎮める為、
引導を授ける法事を始めると、石が真っ二つに割れました。
そこから大きな「ハンマー」の事を「玄翁」と呼ぶようになりました。
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トリビアがやたら長くなってしまいました(^▽^;)
いかがでしたか?
なんだかんだと御託を並べましたが、ただ伝えたいことは、
鍛冶屋しいては、建設業や製造業等は、皆さんの身近なものだと言う事です。
それぞれに抱いているイメージがあると思いますが、建設業や製造業って、こういう事だと少しでも解って頂ければ幸いです(*^-^*)
(‘◇’)ゞ(*^-^*)(^▽^;)(>_<)(/ω\)(≧▽≦)( *´艸`)( ^)o(^ )(*´ω`*)ヾ(@⌒ー⌒@)ノ
次回は、皆さんも普段使う?物を紹介します。
お楽しみに\(^o^)/してくれていますか?(;_;)/~~~